はい、こんにちは、猫温泉です。
少し自分の話をします。
私には趣味と言えるものがいくつかありまして、心霊・怪談関係のものと、FC東京・FCバルセロナを応援するサッカー観戦(バルセロナは最近結果しか見てないですが)と、あと登山とかハイキングとかの山系のものがあります。
あとここ最近はあんまりまともに趣味とも呼べなくなってきてますがマンガやアニメ特撮を見るのも趣味です。(特にマンガは集めるのやめてからもう2年から3年くらいたちます)。
心霊・怪談関係はこのブログで何度も心霊スポット紀行として取り上げているのでご存知かと思います。
サッカー観戦については、興味ない方も多いでしょうからブログで書くことはないですし、何より私は戦術眼が凄いあるわけでもないので勝った負けたの感想くらいしか書けないのでお目汚しにしかならないのでw
で、登山についてですが、こちらも基本的にブログでは触れないできました。
なぜなら行く頻度があまり高くないし、私は基本単独行で低山にしか行かないため、どこぞの山?ってなるのが多いでしょうから、というのと、山には見るより行く方が絶対におススメだからです。
ただ、山に登ろうかな、と思いたったきっかけについて何となくブログに書こうかな、と思います。
◆生い立ち的な話◆
私の実家は田舎の山と山に囲まれた谷間の集落で、360度ぐるりとどこを見渡しても山があるという環境でした。
ただ、田舎と聞いてみんなが想像するような、となりのトトロやのんのんびよりのようなノスタルジーを喚起させるような環境ではなく、単に不便な場所というだけです。サンテレビは写りますが、テレビ東京系は写りません。この前帰省したら車で5〜6分かかっていた最寄りのコンビニが潰れていました。
なのでたまに山に入って遊んだりもしていましたが、基本的にはインドア派でゾイドやBB戦士などのプラモデルを組み立てて一人でヒュードドドとやって遊んでいるボンボン派の子供でした。
ただ、それでも山を行くと割とテンションが上がり、山に対して「そこにあって当たり前」「あるとなんか安心する」的な感覚はずっとあったと思います。
そんな私が成人して上京し、なんやかんやと会社を何社か渡り歩きながら働いて、何社目かのある会社を辞めた2016年の秋、ひとり旅に出かけることにしました。
まあ、私は基本的に会社を辞めるたびに旅に出ることにしていたのでこの時が初ではないのですが。
◆安芸の宮島◆
出かけた先は広島県廿日市市の宮島。


海面に浮かぶ大鳥居がトレードマークの厳島神社を擁し、日本三景の一つに数えられる【安芸の宮島】です。
宮島の厳島神社には奥の院があり、それは厳島神社の背後にそびえる弥山(みせん)という山の中にあります。
宮島に行った私は、何となくこの弥山にあるという奥の院まで行こうと考えました。







奥の院を目指すには、ロープウェイで宮島口から獅子岩駅話で向かい、そこから仁王門という門を経由して歩いて行くことになります。
もちろん、せっかくなので途中山頂に行って山頂付近の施設にお参りと山頂の展望台も見てきましたが。

弥山頂上までは途中までロープウェイがあることもありそこそこに人もおり、早めにいったにもかかわらず賑やかな雰囲気もあったのですが、流石に奥の院を目指す人は少ないのか、一人で山道を歩く時間がとても長くなりました。

この山歩きの時、周りに人が誰もおらず自然に囲まれた環境が異様なまでの解放感をもたらしてくれました。

汗もダラダラと流れ、飲み物も持って行っていなかったので喉は乾き、さらにまともな靴を履いていなかったのでアップダウンで膝も結構キツイ状態にありながら、確実に「楽しい」と感じていたのです。




さらに奥の院に着いたとき、一種の異界感を醸し出している異様な雰囲気に魅了され、厳しくも楽しい山行の果てにこういう景色を観れるのは最高の体験であると感じたのです。
◆夜の金華山◆
さて、宮島で山を行く楽しさを経験した、というかにわかに思い出した私ですが、だからといってじゃあ山登ろう!とはなりませんでした。
私は超インドア派で体力的な自信がかけらもなかったですし、何より登山おっかない(遭難とか滑落とかのニュースは時々目にしますしね)という先入観がありましたから。
そんな私ですが、あるときひょんなことから思い立ち岐阜県に旅行に行きました。
ちなみにこの時は別に会社辞めてないですw

2日の旅程で、1日目の昼に色々と動いたあと、夜に夕食を食べに出た際、ふと北東の方角を見たときにライトアップされた岐阜城と岐阜城のある金華山が目に入ったのです。
私は歴史好きでもあるためか「あ、綺麗だな」「いってみたいな」そんな気持ちが私の中で湧き上がりました。
そこから私は行動を始めました。
まず夜の山に行くのだし、懐中電灯はあったほうがよかろう、と岐阜市内の電気量販店を探し、わざわざ柳ヶ瀬あたりからエディオン岐阜オーキッドパーク店まで歩いていって懐中電灯を購入(これは今もメインライトとして使っています)。

そこからさすがに歩いて岐阜城のあたりまで行く気は起きなかったので(確か歩きだと一時間以上かかります)タクシーを拾い、タクシーの運転手に「こんな時間に金華山登るって人なんて初めてだよぉ〜」という風に呆れられながら岐阜公園まで向かいました。
岐阜城は岐阜公園の金華山の頂上にありますが、夜の金華山は当然ロープウェイも閉業しており、歩いて登る以外ありません。


おそらく百曲登山道か七曲登山道、どちらかの登山道を歩いて登ることになるのですが、どっちから来たのかもよく覚えていません。確か東側から行ったとは思いますが……。

どちらにせよ夜の登山道で街灯は一切なく、さっき買った懐中電灯が頼りの道行きとなります。


そんな暗闇の中を登りきり、ライトアップされた岐阜城天守にたどり着いた時は、そこから見下ろせる岐阜の夜景の美しさもあって感慨もひとしおでした。
そんな感慨に浸りながら、帰り道は行きと違う道で行こうと考えて、伊奈波神社 旧跡方面に降ることにしました。


しばらく順調に進んでいたのですが、なにぶん購入したばかりの懐中電灯です。充電が全く不十分であることを失念しており、だんだんと光量が落ちていき、ついには消えてしまいました。


つまり夜の山の中に明かり一つなく立ち往生することになったのです。
幸い、充電式の懐中電灯を買っており、モバイルバッテリーも充電用のケーブルも持っていたのでしばらく待てば山を降りるくらいまでは電池も回復するという目算は立ったのですが、充電しながらの使用はできないタイプだったため、半時間くらい夜の山の闇の中でぼーっとするよりありませんでした。
※アレなことに電波も悪くさらにスマホの電池も心もとなかったので暇つぶしもできない
そんな、普通に考えれば嫌になりそうな状況の中、なぜか私はとても楽しい気分になっていました。
暗闇の中、たまに繋がる電波でTwitterで懐中電灯の電池が切れている状況などを呟きながら、充電を待つ。
その間も夜の闇に目を凝らし、ガサガサという音のする方向を少し怯えながら見つめ、何もないと胸をなでおろす。そんな状況が楽しかったのです。
そして、懐中電灯の電池が復活し、無事金華山を降りた私の中に一つの思いが生まれたのです。
山に登ろう、と
◆その後のアレやコレ◆
岐阜の旅から戻った私は、次の休みの日に登山用品店に向かいトレッキングシューズを購入しまして。
そして一人とりあえず東京で初心者が登る山といえば、ということで高尾山に向かい、そこから私の山へたまに向かう生活が始まったのです。
その後、バックパックを買ったり、足を捻挫したりちゃんとした登山靴を購入したりと色々あったのですが、全ては宮島と岐阜への旅によって喚起された「山へ向かう気持ち」によるものだといえます。
多分、私はこれからもなんとなく山に登ったりすると思います。
それは都度Twitter等でつぶやく程度で留めておきますが、早朝から夕方くらいまでなんも呟かなかったりしてる時は寝てるか山行ってるか、と思っておいてください。
では、今回のブログはこのへんで!
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