はい、こんにちは、猫温泉です。
私が無職時代、暇にあかせてフラフラしていた記録、2日目の続きでございます。
今回は前回大阪を飛び出し、紀伊田辺についた私が、田辺市の町をフラついたお話となります。
正直、朝に大阪で天王寺動物園を見て回り、夕方から特に観光地というわけでもない田辺の町を放浪するというわけのわからん旅程は、自分でもよくわからんという他ないですね。
◆田辺市について◆

さて、田辺ですが、ここ別に観光地でもなんでもないんですよね。
一応は「和歌山第二の都市で南部の経済・産業の中心地である。」とWikipediaさんにも書かれている都市なのですが、正直みなさんよく知りませんよね。
私は知りませんでした。
なんでも、武蔵坊弁慶の故郷で熊野水軍の根拠地、そして平成の大合併により本宮町を取り込んだことで熊野本宮大社を擁することとなった町です。
しかし、夕方に到着してそのまま熊野本宮大社に行っても、着く頃には夜で何も見えないどころかいろいろ閉まっててどうしようもないとの判断で、この日は紀伊田辺駅近辺に宿を取り、周囲を散策することにしました。
◆田辺の史跡を回る◆
私、心霊や怪談はもちろん好きですが歴史も好きでして、Googleマップ上に割と扱いが適当な史跡を見つけては見に行って「ほー」と特別感心するでもなく、残念がるでもない適当な感想を漏らしております。
その点、この田辺市は市が整備したのか、史跡に番号が振られておりいろいろと見て回るにも便利で、非常に好感が持てました。

南方熊楠顕彰館。ど平日の17時を過ぎた時間についたので、当然すでに閉まってます。
南方熊楠といえば日本の大博物学者にして、柳田国男とともに日本民俗学の基礎を築いた人物です。

扇ケ浜の台場(大砲を設置する砲台のこと)の跡地。幕末の大学者、佐久間象山のもとで学んだ柏木兵右衛門の指導の元、設置されたという。


紀伊・田辺城(錦水城)水門跡。田辺城は紀州藩にあるため、江戸幕府が一国一城令を発布すると改築して陣屋とされたという。この水門はその遺構。

水門横の錦水神社。田辺城が破却された後の創建と見られる。


Google Map上で見る紀伊・田辺城跡は猫のいる更地の駐車場に……。


弁慶松(六代目)と弁慶産湯の井戸。この井戸の水が弁慶の産湯に使われ、弁慶松は弁慶の死後、その死を悼んだ人々が熊野別当の屋敷の井戸に植えたものの六代目だとか。

すでに井戸は完全に埋まっており、遺構としてのみその姿を遺す。

謎の広場カッパーク。

扇ヶ浜という名前の浜辺です。夕方には太陽が西の海に沈み、とても綺麗な夕日が見れるのだとか。

合気道創始者 植芝盛平翁之像。合気道では「開祖」と呼ばれる存在も、この田辺市(当時は田辺市ではなく西牟婁郡西ノ谷村でしたが)の出身です。

扇ヶ浜海水浴場で海藻を拾う。拾い放題だったので、食べたい人は食べればいいと思いますが、私はそっと浜に戻しておきました。

南方熊楠翁顕彰碑。どうやら田辺市にとって南方熊楠は相当アイデンティティに関わる存在の模様。



道路から入っていいのか悪いのかもよくわからない空き地を経て、崖沿いをそのまま階段を登るという、すごい(心理的に)行きづらい海沿いにあった浦安神社。元禄7(1694)年の『神社改』に記されている歴史のある神社で、このあたりの漁業者の崇敬を集めているのだとか。



国指定史跡 磯間岩陰遺跡。人骨や須恵器などが発掘されており、古墳時代の中期から終わりにかけての石室墓であったといわれる。
入っていく途中、笑顔のおっさんに「ゲーム?(多分ポケモンGO)」と声をかけられたので「いや、遺跡見に来てます」と答えたら、より笑顔が深くなった気がする……。
◆闘鶏神社◆





珍しい名前に惹かれ「闘鶏神社」へ。
旧称は田辺宮、新熊野。通称「権現さん」。
歴史は古く、平安末期にはすでに存在していたらしい。
また、熊野三山全ての祭神を祀る熊野の別宮的存在で、熊野参詣の際にはこの神社に詣でて心願成就を祈願したという。
「平家物語」では、弁慶の父・湛増がこの地で紅白の二羽の鶏で闘鶏を行い、白の鶏が勝ったため源氏への加勢を決めたことから闘鶏権現と呼ばれるようになった。
明治期の神仏分離運動のおり、社名から「権現」が外され「闘鶏神社」となった。
なお、2016年に世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録されたとのこと。
◆田辺の夜◆
さて、夜になったので腹を減らした私は(この時まで固形物は大阪を出るときに食った御座候と肉まんしか口にしてない)、田辺のグルメを求めて夜の街に繰り出しました。


どうやら田辺では飲み屋は駅西のエリアに固まって存在し、チェーンの店や定食屋などはあまり存在しない模様。そんな中、どの店に入るか悩みながら小一時間フラフラしてしまった……。
そのため、適当な飲み屋に入って適当に飲んで食う。

多分紀州の地酒。スッキリと飲みやすかった記憶があります。

なんだったっけ?カツオ?多分、いや、きっと美味かった。

えっと、なんか魚……カサゴだったっけ?淡白でしっかりした歯ごたえの中に仄かに甘みとしっかりとした旨味を秘めたとても美味しい魚でした。

これは覚えてる、馬刺しだ!上に海苔とごま油がのってました。なんで和歌山で馬刺しやねん!と言われるかもしれませんが、何か食いたかったんで許して!

〆のキノコとなんかの雑炊。とてつもなく美味かった記憶があるが、キノコと何の雑炊かは覚えていない……。
と、いうことで食レポに全くならない食レポでした。
◆夜の海へ◆

程よくいい感じに酔っ払った私は、そのまま2キロほど離れた夜の海へ散歩することに。

昼間もきたカッパークに到着。夜に来るとまた雰囲気が違いますね。

夜のカッパークはカッパどころじゃない雰囲気。なんか怖い……。

夜の波打ち際。空き缶が打ち捨ててある……。

夜の海。とても静かな夜で、波の打ち寄せる音がザザーン、と鳴り響きました。
この岩場に来るまでの間に、何十年も前に田辺に旦那さんと移り住んだという散歩中のご婦人に話しかけられ話を聞く。
大阪出身の元劇団の方で上方喜劇界を代表する大喜劇役者・藤山寛美らと一緒にやってた人らしく、色々と各地を回った話を伺った。
芸能界を引退後、旦那さんと共に各地を転々とし、この田辺市を気に入って移り住んだという方で、とてもお話好きなご婦人でした。
次回の無職の旅はついに熊野に乗り込みます。
しかし天気予報はあいにくの雨!
果たして猫温泉は熊野本宮大社にたどり着けるのか!?乞うご期待です!
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