伊豆大島(3日のうち2日)原付旅、その1日目の2

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はい、こんにちは、猫温泉です。

世間では新型コロナウィルスによる自粛自粛のムードの中、2020年3月の三連休に伊豆大島に行ってきました。

今回の旅は一人旅で旅先に道連れの人もいない、ということからレンタルバイクショップにて原付を借りての旅となりました。

と、いうことでその旅の様子をお伝えします!

今回は初日の続き、昼から夕方編です!


◆伊豆大島の名所巡り◆

伊豆大島には三原山をはじめとしていくつもの名所と呼ばれる場所があります。

その中にはどのパンフレットにも載ってるような有名どころも、ちょっとした旅ブログに「こんなところあった」的な感じでひっそりと書かれている場所もあります。

伊豆大島原付旅の初日後半はそういった場所を巡って島を一周しました。

ちなみに伊豆大島は島をぐるりと回れる伊豆大島一周道路の長さが46.6kmで乗用車なら1時間ほど、自転車なら4時間ほどでまわれるといいます。

原付の場合、法的にもパワー的にも乗用車ほど速度は出せないので1時間半から2時間くらいというところでしょうか。

さらにいろんなところによりつつなので当然時間はもっとかかるわけで……。

そんなこんなの中、原付で島の西側を走っていると、とある看板が目に入りました。

・カッパの水

伊豆大島一周道路の脇にポツンとある看板。

他に何もなく、ここが何かを示すものは看板しかありません。

看板には「カッパの水」と呼ばれる伝説について書かれています。

その伝説では、ここの水を飲んだ大滝小滝という姉妹の姉の大滝が池に引き摺り込まれた。

父の禰宜(ねぎ)がカッパを封じようとしたところ、カッパは「自分の住んでいる池の水を飲み枯らそうとする人間をこらしめる」と言い放った。

禰宜が村人が水を飲んだり使ったりしないようにして池を枯らさないようにするとカッパに約束するとカッパの姿はかき消え、以降どんな日照りの時も村人たちはこの池の水を使わず、今もこの池は水をたたえている、という。

肝心の池は看板の後ろにあるが……見えない。

色々と試行錯誤したがなかなか良い状態で見れないので、諦めかけて原付をとめた場所に戻ろうとしたところ……。

いや、こっからならよく見えるやんけ!

と、いうことでこれがカッパの水

まあそんな大きくもなく、きれいにも見えないので、伝説込みでそういうもんだと思うと良いでしょう。

ちなみにこの池はモリアオガエルの大生息地だそうで、シーズンになると池から出たカエルが道路を大量に横断し、車に轢かれてこのあたりの道路はもうすごいひどいことになるんだとか(´・ω・`)

・地層大切断面

さて、カッパの水から離れて進むことしばし、島の南西部を原付で進んでいると、目の前に突如「バームクーヘン」が!

これは地層大切断面という自然の造形物で、崖を掘ったりして人工的にできた地層断面ではなく、1953年の伊豆大島一周道路建設中に偶然発見されたものだとか。

横の長さは630m、標高70m程度の伊豆大島一周道路沿いにあり、高さ24m程に渡って続いているのだそうです。

http://oshima.georepublic.jp/地層大切断面

道路沿いにあるため、普通に走っていると不意にあらわれ目を奪われます。

15000年分の地層はその一筋一筋が1階の火山の噴出物とされており、火山島である伊豆大島ならではの美しい縞模様を作り出しています。

この地層大切断面は伊豆大島の人々からは「バームクーヘン」と呼ばれ親しまれており、島の大切な観光資源としてこの地層大切断面を模したバームクーヘンも売りに出されているとか。

振り返ると海が。

この海と地層のコントラストはかなり見応えがありますので是非見に行ってみてください。

・波浮港(はぶみなと)

伊豆大島を南下すると、南の港である波浮港に着きます。

波浮港はかつて火山の火口湖でしたが大津波で海とつながり、その後の大工事で崖を切り崩して港口を広げて港になったそうです。

かつては波浮港は沖合漁業の中継地として多くの漁師が行き交う大変賑やかな場所で、船が寄らなくなり静かになった今でも街並みにその名残が残ります。

で、この波浮港には多くの芸能人も訪れた隠れた(といいつつあんまり隠れてない)有名店があります。

それがこの鵜飼商店(うかいしょうてん:庇の向こうにあるガラス扉の店です)。

一見ではやってるかどうかもわからない雰囲気の狭い食品店ですが、ここが波浮港でも有数のメジャースポットなのには訳があります。

ここで買うことのできるコロッケは、注文したらその場で揚げてくれるのでいつでも出来立てが食べられます。

特別味に工夫があるとか、材料に希少な食材が使われている、とかそういうことはなく、いってみればどこにでもある、どこでも食べられるようなコロッケ。

だがしかしこれが美味い!

さらに値段も驚きの一個65円で、これは買わない理由がない!

二個購入してそのまま移動。

店内にイートインスペースなどがないこともあるのですが、ここでコロッケを食べるのなら海を見ながらが通なので海へと移動します。

海を間近に感じながら食べるコロッケは普段の何倍もの旨味を感じられました。

しかし、風が強いせいで波が高く、私がコロッケを食べていたところの左右は波がバシャバシャと打ち寄せており、少々の危険を感じなかったかといえば嘘になります。

また、この波浮港、川端康成の小説「伊豆の踊子」の踊り子の出身地でもあり、伊豆の踊子資料館があります。

この写真の正面、立派な二階建ての建物がそれです。

時刻的によっても半時間ほどで閉館時間になるだろうことやこの先の道のり等を鑑みて、わたしはいくのをやめましたが、機会があれば是非行ってみてください。

波浮港に寄港者が多く賑やかだった時代には、踊り子のような人々もいっぱいいたのでしょうが、今は静かな港町になっていました。

ちなみに特徴的な廃屋も何軒かありましたよ。

・オタイネの碑と筆島

さて、波浮港を出て原付を走らせ、島の南東部に伊豆大島一周道路を進むと、ちょっとしたヘアピンカーブの先に変なものが見えます。

それは海に突き出した岬に立つ十字架で、足を止めるには十分のインパクト。

この十字架こそオタイネの碑の目印で、それが見えたら近くに筆島を見ることできる見晴台があるので、そこで停車します。

見晴台の近くには「出来損ないのトンネル」と私が名付けたよくわからない物体が。

これの状態がわかるのは2日目の三原山でです。

見晴台から歩いて下ると、十字架がはっきりと見えます。

降り道はこんな感じであまりいい道ではないので少し注意して降りたほうがいいかも。

降りきると、オタイの浦の説明碑文があります。

オタイとはオタイネともいい、殉教者オタア・ジュリアのことを指した名前です。

キリシタン大名小西行長の養女となった朝鮮半島の貴族の娘オタア・ジュリアは幕府の出したキリスト教の禁教令に触れ大島に流されたという伝説があります。

オタア・ジュリアはさらにここから新島や神津島に流され生涯を閉じたというのが通説ですが、最後まで信仰を捨てなかったオタア・ジュリアを偲び、この碑は建てられているのです。

石碑から振り返ると祠があります。

オタア・ジュリアはここで死んではいないので関係ないとは思いますが、いったいなんの祠なのか。

とりあえず波浮港、神津島、発起人、などの文字は読み取れますね。

そしてオタイネの碑からは海に筆のように突き出した筆島が見えます。

景勝地としてここを目的に来るにはちょっと遠いかなあ〜、と。

・波知加麻神社(はじかまじんじゃ)

筆島を見た後、原付は島の東部へと進みます。

しかし東部には集落はなく、しばらくなにもない道を進む感じに。

かなり進んで島の北東部あたりに到達すると、ようやく人家が現れだしました。

伊豆大島の北東部にあるのは泉津という集落で、ここには波知加麻神社という、ある逸話のある神社があります。

しかし、ここには夜に訪れたのがメインなので今回は割愛。

泉津の罰の場所へ向かいましょう。

・泉津の切通

泉津を通ると椿トンネルという標識が目に入ります。

椿トンネルがどういうところかというと、道の両脇に生えた椿の木が道の方に伸びてきておりおり、まるで椿の木でトンネルができているかのように見える場所です。

椿の花が咲いている時期には椿花でトンネルができているようで、とても美しいといいますが、私が行った時期はもう椿も終わりかけなので緑のトンネルが伸びるだけでした。

で、目的地は椿トンネルではなく、そこにある切通です。

これが泉津にある切通、その名も泉津の切通(そのまま!)です。

突如道の端の石段が途切れ、巨大な木の根で支えられた石段が現れるのです。

ぼやけてて残念ですが、石段の様子。

石段の先には道が続きます。

調べてもこの先には畑があるくらいで何もないだとか。

切通の先の道から振り返るとこんな感じ。

これはなかなかいい景色。

◆伊豆大島グルメを食う◆

さて、島を一周して腹が減り、夜にもなったので晩飯を食べに行くことに。

伊豆大島に限らず島は夜が早く、あまり遅い時間には店が開いていないので6時半くらいに食べに行くことに。

伊豆大島では水は貴重と聞いていたが、ここの店は水も有料だったのでせっかくだから珍しいものを、と思いホット橙なる橙を絞ってホットにした飲み物を頼む。

うーん、ホットな橙の味。

ホット橙を飲みながらまったりしていると頼んだメニューが到着。

頼んだべっこう丼定食は、その名の通りべっこう丼、たたき揚げ、明日葉の小鉢、アジ南蛮のマリネ、香の物、汁物。

べっこうというのは、唐辛子の入った島醤油に旬の魚を漬けたもので、風味溢れる生醤油の味わいに、ピリッと唐辛子の効いた伊豆諸島の郷土料理です。

しかし、この定食でめちゃくちゃ美味しかったのはべっこうではなく(べっこうももちろんうまかったのですが)、たたき揚げでした。

たたき揚げとは写真の中のさつま揚げみたいな見た目の食べ物で、青ムロアジをたたきにした(というかおそらくなめろうみたいにしてる)ものを油で揚げたもので、アジの旨味が凝縮された最高の味でした。

あと、定食だけだと足りないかな?と思ったので島魚のフライも注文しました。

このフライで使ってるのはサワラらしく、白身魚の淡白な味わいがこれもまた最高でした。

そんなわけで大満足の夕食を終え、店を後にします。

食事をしたのはコチラ、雑魚や紀洋丸という店です。

g.co/kgs/tdomDY


というわけで伊豆大島原付旅、その1日目の2でした!

そして……夕食を食べたあとはお楽しみの時間……旅の夜は心スポめぐりじゃー!

と、いうことで次回は心スポ廻りの様子をお届けします。

今回は伊豆大島の1番メジャーな場所出る三原山をあえて避けての島観光でしたが、いかがだったでしょうか?

もちろん伊豆大島にはご紹介した場所だけではなく、まだまだ多くの見るべき場所があります。

とりあえず、みんなも行こう!伊豆七島!\(・ω・)/

それではまた次回の更新まで(・ω・)/

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